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2008年05月06日


日記を更新するのを怠ると、どんどん億劫になっていくもので。
書こう書こうと思いながらも、できぬまま三週間ほど過ぎてしまいました。
なぜでしょう?

たぶん、書くべきことが、たくさんあったからだろうな。
四月の後半は、あまりに毎日、トピックスの連続で、
ああ、あれも書いてないし、これもまだだし、
それなのに今日またこんなことがあって、うわぁもうダメだ、おいつかねー!
と、目の前の宿題の山に、すっかりダウナーな、のび太くん状態で、
過ごしていたゴールデン・ウィークもすでに、もうおしまい。
いやあ、どうもすいません。

それでも、これだけは言っておかないと。
おかげさまで『眠り姫』、東京での三度目のアンコール上映は、大盛況のうちに楽日を迎えられました。
なんとなんと、秋になりますが、4度目の再映が決定しました!
いやあ、すごい。
みなさま、本当にありがとうございました。

そして、6月には京都と神戸。
関西シリーズ第二弾も行われます。
引き続き、宜しくお願いいたします。





2008年04月15日


大阪へ二日ほど行って参りました。
『ホッテントット』を上映してくれてる劇場が、イベントを組んで下さって。
で、早く着いたので通天閣、新世界へと足を伸ばしたのですが。
あれれ。
なんかきれいになっちゃいましたね。
まあ、僕が知ってるのは、震災前の風景ですが。
10年も経ちゃ、そりゃね。
でも、10年経ってもあまり変わらぬジャンジャン横丁で、ちょうど帰省していた『マリッジリング』助監督・茶谷くんを呼び出し、昼前から祝杯を。

何の祝いか分からぬが、ほろ酔い気分で劇場へ。
まずは僕のセレクトで、縁深い藤田敏八監督作品をかけてもらいました。
『八月はエロスの匂い』と、『ホッテントット』のカップリングですよ!
むささび童子と、阿久根裕子の競演!!
もう、眩暈がしそうでしょ。
でも目を回すには、まだ早い。
『おそい人』の柴田剛氏も駆けつけてくれて。
なんと、阿久根さんが十代の頃の遊び仲間が、柴田氏だったとか。
遊び?飲み?そりゃ君達、法に触れてるよ。
って、まあ『おそい人』の監督に言っても、しょうがないっすね。
翌日対談する唐津くんも合流して、朝まで飲み明かしました。

朝まで飲んでたのに、朝から天満神宮までの長い長い商店街を、たらたら歩いていたら、
助監督時代の上司から電話あり。なんと、伊勢参りに来てるとか。
あちらこちらで、いい歳こいて、男達の旅路です。
しかし、この日の対談は、もしかしたらベスト・トーク。
それは、『赤い束縛』唐津正樹が、理系出身だからか?

なんか、よく分からない文章になってきましたが、とにかくとても楽しかったです。
でも、今夜はいよいよ、黒沢清さんとの登壇。
ああ、緊張。




2008年04月11日


あちらこちらで自作を上映してもらっていて、つくづく思うこと。
それは、この映画を観てみようと思ってくれた人がいるんだなあ、
そして実際に観てくれた人がいるんだなあ、という感慨です。

まあ、何を今更、当たり前のことではあります。
僕自身、「お、これ観よう」と何の気なしに思い、
あるいは、「ああ早く観たい」と待ち焦がれ、
はたまた、「これは観ておかないとな」と義務感のように、
様々な映画のために劇場へ足を運んだ末に、
打ちのめされるような感動から、打ちのめしたくなるような怒りまで、
様々な思いを胸に劇場を去るわけですが。

でも、そういう情動が、見知らぬ誰か(知人の場合もありますが)に起きるという、かけがえの無さ。
それを思うと、途方に暮れてしまいます。
ああ、怖ろしいことだ。

明日から、広島と、下北沢でまた、『眠り姫』が上映されます。
大阪では『ホッテントット』が公開中で、週末のイベントでは『のんき』などもかけてくれます。
そして、どこかで誰かが何かを思うのです。
恐縮です。




2008年04月07日


なんだか体調すぐれず、今日は、うとうと。
まあ、この一週間はかなりの強行軍だったわけですからね。
札幌では粉雪舞ってたし、広島では超緊張だったし。

ペドロ・コスタは、ホントにいい言葉を連ねる人でした。
それは広島での通訳の村上さんの力量も大きいのですが、実に素晴らしい時間を送れたのです。
本物の作家の言葉を、隣に座り、聞き出せたこと。
また一人、偉大な人物に出会ってしまったんだなあ。

そんな夢のような体験を、布団の中でつらつら思い出し。
ああ、でも今日、リベット観に行きたかったなあ‥




2008年04月05日


ついに観ました! 「OUT1」
ああ、12時間半の伝説を、ついに。
昨夜東京に戻ったのですが、今日は朝から日仏会館へ。
駅で、中央線の遅延を知ったときは、ヤバイと焦りましたが、なんとか定員に滑り込み。
とにかく、これだけは観ておかないと。
その映画の存在を知ってから約20年、実際これを観れる日が現実にやって来るとは、うーん、思わなんだ。

と、
とっても嬉しいのですが、観れてしまうと伝説も呆気ないもので。
リベットはやはり、リベットでした。
ひたすら可愛いジュリエット・ベルトと、荒唐無稽にヘンテコな前衛劇団が、
失恋の世界一似合うジャン・ピエール・レオーと、気高く素敵なビル・オジェが、
めくるめく戯れを、あてどなく続ける12時間半。
楽しくてしょうがなかったのですが、お話は理解できず。
僕、フランス語、分からないので。
そうなんです、字幕が付いてないのです。

誰か、ストーリー詳説書いてくれないかなあ。




2008年03月23日


昨日からシネマテーク高崎で、『眠り姫』が始まりまして。
初日の挨拶に行ってきたのですが、いやあ、高崎の人々は最高ですね。

『のんきな姉さん』が4年前、高崎映画祭に招かれた時も感じたことですが、
スタッフの方々はもちろん、観客の目が肥えている。
上映後の感想や質問が、実に深くて、聞き応えのある話をして下さるのです。
全国初だったという市民映画祭を、今年で22年も続けている歴史の厚みが、
観る人々の映画への愛情と見識を育んだんだろうな。

『眠り姫』のような、ささやかな作品にも、この上ない歓待をしていただいて。
高崎の映画の顔である茂木さんは、病後の身で酒席に深夜まで付き合って下さったのですが、それは、
なんでも、4年前の『のんき』のとき、あまりじっくり話せなかったから、今夜は飲み直しなんだと仰るのです。
そんな嬉しいことってありますか!
感激のあまり、ぐいぐい酒も進み、なんだかとっても幸せに酔いました。

そして、特別にお礼を言いたい方が、支配人の志尾さん。
『のんき』のときも今回も、あなたの熱意のおかげで、こんな素晴らしい機会を持てました。
本当にありがとう!
お土産の甘納豆、甘くて美味しいでーす。




2008年03月20日


お金が無いときに限って、衝動買いをしてしまい、後から困るものですよね。
最近は、経済活動にトンと背を向けっぱなしで、文無し街道をひた走ってるのですが、
CDを買ってしまいました。

ブロッサム・ディアリーの「シングス・ルーティン・ソングス」。
これが、幻の名盤と呼ばれていたのは、もともと売り物ではなく、ルートビアの景品だったからだそうで。
でも、そんなウンチクはさておき、欲しかったのです。
それもこれも、悪いのはリベットだ!
『Mの物語』のエンディングテーマ「Our day will come」が、これに入ってるから。
昨夜のユーロからの帰り道、猛烈に聴き返したくなっちゃて。
今日、アテネへペドロ・コスタを観に行く途中、お店へフラフラ吸い込まれてしまいました。

おかげで本日は牛丼並み盛一杯なり。
スイカも残額足りず、危うく帰れなくなるところでした。
トホホ。
それにつけても、コスタは凄い。
まあ、あんな凄いもの見せつけられた後には、財布の中身なんて気にしてる余裕ありませんよ。

いやはや、映画の素晴らしさとは、罪深いものです。




2008年03月18日


『ホッテントット』のアンコール上映も無事、終わりまして。
おかげさまで、楽日は満席になるほどの大盛況でした。
観に来て下さった皆さん、そしてスタッフの方々に、改めて御礼申し上げます。
どうもありがとうございました!

てなことで、その翌日から僕は、すっかり幸せモード。
と言うのも今週は、ジャック・リベットの大特集上映に通っているからです。
リベット映画の素晴らしいところは、とにかく長いこと!
いやいや、長けりゃ良いってもんじゃありませんが、とにかく、
いつまでも終わってくれるな!という至福の映画が、本当に3時間、4時間と続いてくれるのですから。
初日も、今まで短縮版ばかり上映されてきた『狂気の愛』がフルサイズ、なんと字幕付きで観れちゃったり。
でも、あれですね。
リベットの凄いところは、字幕が付いても、字幕無しで観ていたときと、あんまり面白さが変わらないところですね。
こりゃ、ついに初公開する幻の『アウトワン』12時間上映・字幕無しも、あんまり苦にならないかも。

そんなこんなで今週は幸せ一杯なのですが、
来週は、緊張のペドロ・コスタ週間が到来。
25(火)にはアテネで、初顔合わせの柳下毅一郎さんと、コスタについてお話し、
月末には広島へ飛び、ついに、コスタ本人とお会いしてしまうのです!
ああ、緊張。




2008年03月09日


昨夜のオールナイト。
トークを入れて、7時間にも及ぶ長丁場にも拘らず、
なんと、補助席が出るほどの大盛況でした。
いやあ、ご来場のみなさま、本当にありがとうございました。
興行の成功もさることながら、今すごく充実した気持ちでいれるのは、
実に、レアでコアな上映会ができたなあと思うから。

そもそも、この企画の始まりは、
ずっと見逃していた『花を摘む少女 虫を殺す少女』をぜひ観たい、
そして、矢崎仁司という稀有なる映画作家に敬意を表さねばという、
まあいつもながら、きわめて私的な希望でして。

『花虫少女』の劇場公開時が、製作の佳境だった拙作『のんきな姉さん』を、まずは前座に捧げて、
その『のんき』が生まれるために無くてはならない映画の一つが、『三月のライオン』だったこと、
17歳で観た『風たちの午後』の衝撃は、僕の無意識にすり込まれてしまっていることを告白してしまえば、
あとはもう、好き好き光線発しまくる女子高生(by花摘会)のように、
矢崎さんの隣で話を聞いてただけだったわけです。
ああ、申し訳ない。

それにしても、『花虫』は、もの凄い映画ですね。
映画の中の人が、生きているように見える映画は、時折ありますが、
映画の中の人が、本当に生きている映画は、めったにありません。
4時間、まばたきも出来ぬほど。
スクリーンに吸い込まれそうでした。

そして、なんでしょう!あの残酷さは。
最後の一時間、僕は戦慄が走り続け、もうやめてくれと心の中で叫びました。

「二人の愛を、見世物にしてしまった」と、『風たちの午後』に後悔した末、矢崎監督が目指したこと。
その達成が、この映画だったのではないでしょうか。

とにかく、どうにも静められぬ高揚した気分で劇場を出ると、
やはり、このままでは帰れないよーという人々が、20人くらいたむろしていて、そのまま居酒屋へ。
矢崎さんを囲んで、9時近くまで飲んでいました。

でも、今さっき震えた映画の、監督を目の前に酒を飲むのも、酷ですよね。
できれば、一日引きこもって反芻したい気持ちが、むき出しになっちゃうわけですから。
「ひどい、ひどいよ、ひどすぎるよー」と呟き続ける僕に、矢崎さんもまんざら悪い気はしなかったようで。
「七里さん、電話番号を教えて下さい」と言ってくれたことが、ちょっと自慢です。




2008年03月06日


体調悪く、起き上がれぬのをいいことに、午前中は『三月のライオン』を観てました。
久々なので、忘れていたこと多く。
こんなに何度も、鏡が割れていたんだっけ‥。
黄色い光線は、布団に包まり、ぬくぬく見るのにぴったしでして。

最近、久々に、映画をよく観てます。
昨日までは、本田さんの新作『船、山にのぼる』のパンフ原稿を書くために、彼の旧作を観直していました。
夜はアートンで、イベントに来てくれた東海林くんの短編『23:60』を再見。やはり、いい。
で、今日は夕方から京橋へ。
『コミュニストはSEXがお上手?』という、ドキュメンタリー。
社会主義時代の東ドイツは、いかに性生活にリベラルだったか。
目からウロコ。で、納得の一時間でした。

自宅に戻る前にカレー屋に寄って、新聞を読んでいたら、後輩の奥さんにばったり。
彼女は、某市民映画祭のスタッフでもあるので、さすが情報も早く。
「ペドロ・コスタのイベントに出るんですよね?」と。
うーん、そうなんですよ、気が重いです。僕なんかが、何話せばいいんすかねえ‥。
でも、目下の大事は、明後日のオールナイト。矢崎監督との対談があるのです。
そう話すと、もちろん彼女は、そのことも知っていて。
「子供がいるから、行きたいけどなかなかねえ」。
と言いながらも、バウスの爆音映画祭に関わるらしく。
勢いで、『爆音・眠り姫』を提案してみました。
が、あれ、投票なんですってね。
勇み足でした。





2008年02月28日


いよいよ今週末から、『ホッテントット』のアンコール上映が始まります。
てなことで今日は、イベントやらおまけやらで、かけて下さる作品の、上映チェックに劇場へ行ってきました。

まあ、今回のビッグイベントは何をおいても、
矢崎監督の『花を摘む少女 虫を殺す少女』の、オールナイト上映に違いない。
が、極私的には、13(木)14(金)に、短編『夢で逢えたら』を併映できることが、この上なく嬉しいのです。
これは、“プレ・のんきな姉さん”とでも言うべき、僕の最初の35oフィルム作品なのですが、
実は、長い間、プリントの所在が分からなくなっていまして。
今回の上映のために関係各所を当たり、見つけ出してきたのです。

で、4年ぶり。
チェック試写は、短編なので、通して観たのですが。
感慨深い。

撮ったのは、20世紀の最後の年の、春から梅雨にかけてでした。
この映画のことは、本当に何から話したらいいのか、頭がぐるぐる気絶してしまうほど、いろんなことがありまして‥。
‥ファーストシーンで住宅街の坂を走り抜けるバスからして、昭和三、四十年代の型で一台だけバス研究会が所有していた半スクラップを修理して動くようにしてもらい、茨城から運んで、しかもバス通りとして認可されてない細い道を、特別に運行させたという、なんともはや大変なことをしたのに、そんなことさっぱり分からないぐらいに、あっさり写してまして‥。
‥五月晴れの季節に、全編曇天狙いをした上に、すり鉢上の地形の底に位置する、つまり周囲の地域の音が響き集まる場所にある公園でロケしたために、何十人もに走り回ってもらって音止めをしたのですが、どうしても満足のいく同録ができず、結局その音は使わなかったり‥。

苦労というか、苦難、苦痛について触れ出したらキリが無いのですが。
でもそれよりも、それだからこそ、ここには、僕のすべてがあるんだなあ、と。
主演の、安妙子さんと大友三郎くんには、あの時の僕の、本当にすべてを注ぎ込んだのです。
それは彼らにとって、全くもって、地獄だったはずで。

感謝してます。
なんていう、陳腐な言葉でまとめれません。
このフィルムには、ささやかですが、奇跡のように美しい表情が写っています。
そう自信を持って言い切れることを、二人に捧げようと。

13木、14金に、観に来て下さる方には、お願いがあります。
前座上映なので、遅れないように。
20時半には始まりますので、開映前においで下さい。
くれぐれも、よろしく。




2008年02月21日


ハーモニー・コリンの久々の新作、『ミスター・ロンリー』を観ました。
十年近くも、いったい、彼はどうしていたのか。
その混沌を突き抜けての復活!とは、僕にはどうにも思うことが出来ず。
ああ、詩だなあと。
うるうる観たのでありました。

ところで、今週日曜24日放映の世界遺産を書きました。
スペインは、ビルバオという19世紀の鉄の街の川に架けられた、
ビスカヤ橋という、巨大でヘンテコな鉄橋のお話です。

ひょっとしたら、これが最後の担当になるかも。
4月から日曜夕方の放映になり、装いも新たに、番組方針も変えるとのこと。
(なんせ、ちびまる子ちゃんの裏番組になるわけですからね)
時々ではありましたが、約6年間、思えば長いこと関わったなあ。
てなわけで、偶然ヒマでしたら、どうぞ見てやって下さい。




2008年02月16日


Macが、死にかけております。
処理できることや、スピードが、ここんとこ開くごとに衰えていき。
パソコンにも老衰ってあるんだなあと。

ポンさんの映画の宣伝がいよいよ始まるようで、
特報やらのために、夏の現場のメイキング映像を提出せよと指令が来まして。
まあ、そんなことでもなければ、めったにパソコンで映像編集なんてしないもので。
久しぶりにと、開いてみたら、浦島太郎のように老人になっていたのです。
ああ、あ。

新しいMacを買う余裕なんてないし、どうしようかな。
もともとパソコン作業には、どうも馴染めなかったし。
こいつの御臨終とともに、こういう仕事からフェード・アウトしましょうかねえ、と。
相変わらず、マイナス指向を邁進する日々なのです。




2008年02月07日


喬太郎を聴きたくて、池袋演芸場へ。
人様が働いている真昼間から、寄席へ通える境遇というのは、優雅なのか、荒んでるのか。
ああ、これからどうやって生きていこうかと、日々思い悩む昨今。
柳家喬太郎の噺は、マゾヒスティックに快感です。
まず、枕から噺に入る瞬間の、あの凄み。
つかまれるというより、殺されると言った方がいいぐらい。
あれにコロッとやられちゃうんですよねえ。

今日の噺は、『路地裏の伝説』。
父親の法事で実家に帰って、同級生達と酒を飲み、子供の頃の都市伝説の話題で盛り上がるうち、
父親の日記が見つかり、その伝説の正体が明らかになるという、
可笑しくも切ない展開の物語なのですが、なんちゅうか、グサっと刺さるんですよね。

最初に聴いたのが、『猪怪談』だったからかなあ。
笑いが、怖い。
心の奥底を、えぐり取られるような。
大袈裟かなあ。
でも、凄まじい芸なのですよ。
もう一度、『猪怪談』、聴きたい。




2008年02月02日


昨日は、榎本氏のピンク映画の新作の初号試写を見てから、
(力作でした。僕が見た彼の作品の中では一番、好きかも)
久しぶりに会う友人と、馬場の焼き鳥屋で。
ここは、僕の学生時代からですから、20年も値段の変わらぬ、大変感心な店で、まあ酒も進みまして。
いい気分でいるところに、これまたびっくりな電話が。
この日はバウスの最終日だったのですが、なんと、満席立ち見で入れなかったお客さんも出たとか。
いやあ、嬉しい!
来てくれた方一人一人の手を握りに、飛んで行きたい気分になりました。

今日は、夕方から新中野の鍋横地域センターへ。
花咲政之輔氏の、ザヒメジョオン&太陽肛門スパパーンのライブを観に。
地下青少年ホールという会場名に相応しい、怪しい寸劇と圧倒的な音楽性!
花咲氏は、フランク・ザッパの志を継ぐ音楽家だと再確認しました。
それにしても、何故にこの真っ当な人々のHPを、某最大手検索エンジンは抹殺したのでしょう!




2008年01月29日


続く、続く、濃厚な日々に翻弄されっぱなし。

先週は、花代さんと行った、灰野敬二with猪俣道夫のライブが、ヤバイくらいに良くて。
「あたし、あんまりヤバイと笑い出しちゃうの」と言う花代さんが、とってもチャーミング。
週末は、方法マシンの安野太郎氏主宰の『音楽映画・横浜』に、合唱団の一員として参加。
合唱といっても、映像に映る事物を、みんなで声に出すだけなのですが、
でもこれ、ぶっ通しの一時間、発声し続けるのでして、
最後には、ほとんど酸欠状態に陥るくらいの体力勝負。
午後と夜と、二回公演終えたら、もうへとへと。
打ち上げでビール、進む進む。
酔った勢いではありましたが、手相を見てもらいました。
あ、合唱団のメンバーは、みな一筋縄ではいかないツワモノぞろいで、占い師もいまして。
それが、もうびっくりなぐらいに当たっている。
性格、適性、健康、運命。
手のしわだけで、そんなに分かっていいのかい!
三宅さん、あんたすごいよ!

そして、昨日は、矢崎仁司さんと会うために、日本映画学校へ。
斉藤久志ゼミに参加したのですが、なんと、『風たちの午後』が上映されたのです!
いったい何年ぶりに観たのでしょう、定かではありませんが、おそらく十四、五年前。
最初に観たのは、さらに遡り、でも、はっきり覚えています。
1985年。
入選した年のPFF、17歳でした。
あの時、『ドレミファ娘』も、ホウ・シャオシェンも、マキノも初めて観たのですが、
僕にとって一番、強烈だった映画、それが、『風たちの午後』だったのです。
改めて観て思うに、これはもう、影響というより、すり込みですな。
お正月映画でも、夏休みロードショーでもない映画として、初めて観たのが、これだったという衝撃が、
僕の運命をこうしてしまったのかもしれません。
南無三。




2008年01月21日


ちょうど、二年前の今頃。
『象の目を焼いても焼いても』、という素敵な題の、
のっぴきならない文章を読みました。

僕は当時、エッフェル塔を建てたエッフェルさんについての、
二時間番組の構成台本に、四苦八苦していまして。
というのも、二時間ほぼ、オール・ナレーションという、しゃべりまくりの、もの凄い分量で。
ま、人の一生を語り倒すわけですから、そりゃま、そうなるのは当然なんですけど。
書いても書いても終わらなくて、へとへとになって(後に、これが引き金で身体を壊すのですが)
嫌になって、図書館で全く関係ない本を読み耽ったり、油を売ってたときに、偶然、出会ったのです。

ユリイカの、ニート特集の号でした。
でも、そういう社会的なテーマとは一線を画す、なんだか異様な文章が載っていまして。
それは、嘆きの告白でした。
図書館を象の目にたとえ、どこにも居場所の無い自分が、
本や、物語や、言葉に、必死に立ち向かうも敗走するしかないのだという、
切実な問題を幻想的に書いていて、いたく心を打たれたのでした。
これを書いたのはどんな人なんだろう、と思いつつも、
しかし、そのときはエッフェルさんに追い立てられ、深く調べるに至らず、
そのうち慢性疾患が発覚したりのドタバタで、記憶の奥底に沈んで行ったのでした。

それが再び、その名を見たのは何だったか。
ナボコフの新訳の若島正さんが書評で、日記を誉めていて。
で、ちょうど僕は『マリッジリング』の仕上げやらなんやらの頃で、今度は本屋で立ち読みして。
この語り文体は、いったいどれくらいのスピードで吐き出されてるんだろうかと思ったりして。
次は春。
早稲田文学に、滅茶苦茶なタイトルの小説が掲載されて、またぶっ飛んで。
それが芥川賞にノミネートされて。
じわじわと注目されて‥。
そして今回。

川上未映子さん、受賞おめでとうございます。
古い話で恐縮ですが、年末の慌しい時期にもかかわらず、観に来て下さってありがとうございました。
終了後に、ゆらゆらと近づいてきて、
「私の詩集を差し上げます」、と下さった新刊の御本に、
『象の目を焼いても焼いても』が入っていて嬉しかったです。




2008年01月19日


朗報です!
問題が解決しました!

バウスでの上映が明日(20日)より、DLPになります。
先ほど僕も立会い、映写状態の確認をしてきました。
これで、画質も遜色なく、御覧いただけます!!

迅速に対応してくれた、映画館と配給スタッフに感謝します。
しかし残念なことに……今日初日には間に合わなかったわけです。
本日観に来て下さった方々には、誠に、誠にお詫び申し上げます。
願わくば、皆さんの感応力が、それぞれの頭の中に、美しい像を描いていて欲しい。
いやきっと、この映画を観ようと思ってくれた方々は、そういう人たちだ!と信じております。




2008年01月18日


帰京して早々に、頭を抱えてます。
祝・東京続々映!と思いきや、初日前夜になって大問題が発覚。

これは全く配給サイドの確認ミスなのですが、
バウスで今、設置されているプロジェクターが、『眠り姫』に適したものではないと分かったのです。

画質が本来の映像に比して、若干、劣ってしまうのです。
なんとかしたいのですが、今のところ、いかんともしがたい状況。
‥‥なんとも申し訳ありません!




2008年01月16日


大阪と名古屋の上映に顔出しがてら、帰省してまして。
で、せっかくだから、先行上映の『実録・連合赤軍』を観ました。

う〜む、圧倒的!
映画館を出てからも、その劇が描いた事実の重みに、頭を占拠され続けました。
久し振りに、多くの人が観るべき邦画に出会えたと言えましょう。
そして確実に、2008年の代表作に数えられる映画になるはずです。
若松孝ニ、健在なり!

が、素晴らしい作品だからこそ辛らつな思いも過ぎりました。
これが突出した作品に見えてしまう今の邦画の惨状ってなんなんだ?

ま、自分を棚に上げた発言ですが。




2008年01月08日


体調がすぐれないせいか、気分も暗いのですが、
なんと急遽、東京での追加上映が決まりました!
吉祥寺のバウスシアターで、来週末1月19(土)から二週間です。
見逃した方や、また見てもいいなと思ってくださる方、ぜひ足をお運び下さい。

今週末から、大阪と名古屋でも上映が始まります。
舞台挨拶やイベントもあるし、それまでには元気になっていたいなあ。

映写チェックの件で名古屋シネマテークに電話しまして。
支配人の平野さんに、まあ新年でもありますから、「あ、明けましてお‥」と言いかけましたら、
優しい声で、「‥うん、ご苦労さま」と、次の句をさえぎられました。

なぜか、ほっとしました。




2008年01月01日


更新せぬまま、年が明けてしまいました。
すいません。

ノロだかなんだか分かりませんが、一昨夜から腹部の激痛に倒れてまして。
30晩の忘年会から戻って以来、熱は上がるはなんやかや。
もだえ苦しんでるうちに、行く年来る年。
いやあ、今年一年の結末がこれかよと大晦日に布団の中でしみじみ。
まあ、明けて正月、PCの前に座れるようになったので、めでたいかなと。

旧年中は、大変お世話になりました。
今年もどうぞ宜しくお願いします。












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