ダイアリー






2019年11月20日


昨夜は、久々にうろたえた。
いやはや、学びの場だった。

デジタル技術に乗っ取られたシネマは、もう(かつての)映画の形ではいられないのでは?
そんな問題意識から始まり、ここ数年はことあるごとに、
映画は一万年前からあったのではないか、
イメージを操る表現、見世物は、もっと野蛮でヤバいものだったはずだ、
そう繰り返し、鬼の首を取ったように発言してきたが。
実際に目の前で、それをやすやすと実現したイメージ、
表現が生成する場を見せつけられて、言葉が出なかった。

「現前するイメージ」、「生きている映画」、、、
苦し紛れに絞り出し、応じる感想は拙く、
事態の深度に、自らの認識にすらおよばない。
そして、追い打ちをかけるように、彼から問い返される。
「こういう映画はどうですかね?」

この数年の思考と実践を、経てきた後のはずなのに。
はたと、考え込んでしまう。
果たして、これを、映画、だと、簡単に言えるのだろうか?
優れた映画表現とは、おしなべて、現前性批判だったではないか。

例えば、ブレッソンのモデル論、ゴダールのソニマージュのように。
自意識から限りなく遠く離れて、突き抜けて、
しかしそこに在るとしか言いようがなく、心ふるえる
美しさ、静けさ、凶暴さ、軽快さ、切実さ。
思えば、「清掃する女」の達成だって、
現前する者たちの、エゴとの壮絶な戦いだったではないか。

またしても、手に負えそうにない難問を、突き付けられた感がある。
あえて、「吉増剛造問題」 と呼ぶことにした。
させていただきます。
いや、困ったな。
やっと肩の荷が下りたかと思ったのに。
普通の映画に戻りたいな。





2019年11月04日


原稿料代わりに送られてきた「映画芸術」。
パラパラと、まず依頼の「私はこれで決めました」特集を。
知己の方々がどんなことを書いているかを読み、自分のを読み返して。
つくづく、生真面目だなと恥じ入った。
安藤尋さんは、さすが上手い。
読ませる文章だなあと感心、恐れ入ったし。
神代さんのも、なるほどなと。
勝手な発見ではあるが、収穫あった。
沖島さんのは、前にもどこかで読んだか聞いたかした話だからか。
いつものニヤリとさせられる読後感は足りなかったが、さすが沖島調の語りにゆるぎはない。
他にも、いろいろ。
そんな先達、先輩に比するのもおこがましいが。
私の駄文は、何とも肩に力が入り過ぎているというか、愚直過ぎるというか。
省みもしつつ、しかし、仕方ないとも思う。
必死にやるしかないのだ、いつものことだが。
これは書かないと、と思ったし。
「わたしのこと書くな!」と天上から、メールは来ないが飛び蹴りくらいは食らうかも。




2019年09月30日


昨日はキノコヤ、聖蹟桜ヶ丘からの帰りの電車で
具合の悪さが限界に達してしまい。
わざわざ観に来てくれた均さんが、車中でずーっと話しかけてくるのを、
我慢しきれず、遮ってしまった。
とにかく、耳元で言葉が聞こえるだけでも耐えられないくらいだった。
一晩寝て復調してきたが、体力の減退が著しい。
酒にめっぽう弱くなってきた。
昨日も、生ビール3、4杯しか飲んでいない。
数年前ではありえない。
うーん。

3週間ほど前、公演のバラシで運搬に使ったレンタカーの窓ガラスに、
やつれたオジサンの顔が映っているのが、自分だと気づいて驚いた。
命を削って、制作、創作をしている実感はあるが、
実際、この5年ほどで相当老けた。
怒涛の作品制作に命を吸い取られた。
40代の、歳の割には若々しかった頃には、もう戻れないな。
加齢のさみしさを感じる。




2019年09月24日


公演が終わっても、全く休めない。
やらねばならないことが山積みで、次々と。
そのうち三つが今週に。
一つは、今朝ようやく片付いた。
書き終えた、ボランティアの原稿。
依頼のプライスで、労力の差はつけられない。
これは、書かねばならないと思った。
から、しょうがない。
で、次もある。
来週末までに、また原稿。
何とかしないと。
その前に、公演の会計報告。
さらに、明後日は、二年前の公演の会計調査だ。
いじめかよ。




2019年08月26日


とにかくつらい。
でも、頑張るしかない。
明日は小屋入り前日。
もう時間がない。
いや、時間はあるのだ。
ギリギリまで、頑張る。
それだけだ。




2019年08月18日


必死とは必ず死ぬと書くのだな、と。
必死だと書こうとして、今更ながら認識。
それにしても、毎度、切迫した状況から逃れられない。
こうやって、追い立てられ、追い詰められることを繰り返し、
時が過ぎ、気がついたら老いているのだろうし、必ず死ぬのだなと。
ああ、もう、小屋入り十日前だ。
ヤバい。




2019年08月17日


いつも気遅れてしまう。
いい歳の、オッサンのくせに、恥ずかしい。
人と目が合うと、緊張する。
物怖じしない人が、羨ましい。
時々、だが、
意を決して、相手と目を合わせる
見つめ直す。
たいていは、呑んで、酔っ払って、
やり過ごしてるだけの体たらく、なのですが。




2019年08月16日


小さな傷をいくつか負い始めました。
すでにふらふらです。
気をつけないと。












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