ダイアリー






2008年12月17日


年の瀬だというのに、というか、だからなのか、先立つものが乏しくて。
この窮状をなんとかせねば、と思っていた矢先に、渡りに舟。
いつもの構成仕事が、次々舞い込み、締め切りに追われる日々です。
ああ、うれしや、悲しや。

でも、こんな時だからこそ、映画を観なければ。
と、時間を見つけ、財布を覗いては、通っていたのが、山下耕作の特集上映。
私的裏テーマは、笠原和夫と野上龍雄が、それぞれ一人で書いた脚本を、
同じ監督の映画で見比べる、ということでして。
かつて新宿昭和館で観て以来の、『総長賭博』!という大傑作ゴールへ向けて、
恥ずかしながら初めて観る、『日本女侠伝』シリーズを中心に、せっせと足しげく。

で、ついにラス前。
この上なく素晴らしい映画に、出会ってしまったのです。
『女渡世人 おたの申します』!!!!!!
くぅー。
観ているうちに、不覚にも、スクリーンと自分との距離感が取れなくなるほど。
こんなに陶酔したのは、久しぶりでした。
藤純子がいい! 文太もいい! 島田正吾も三益愛子も。
暗闇にひっそり身を沈めて、絵物語と向き合う、映画という作法の奥深さに、改めて感じ入りました。

でも、まあ。
相変わらず興味は、絵画にもありまして。
イモ洗い状態を覚悟して、フェルメールも行ってきました。
と言っても一度は、都美術館の前まで来て、あの尋常でない列に恐れをなし、引き返したりもしたのですが、日を改めて意を決して。
で、感想はというと。
ファブリティウスが見れたのは、良かったかな。
それにしても、フェルメールって、写真だとわからないんですが、実物を見ると、なんであんなに時期によって筆遣いが違うんですかね。
「リュートを調弦する女」はグッときましたが、他はなんだか、マユツバに思えてしまいます。

な〜んてことを、こないだ、ある美術家と食事をする機会に、ポロッと言ったら、
「なんで、そんなにたくさん、いろいろ観に行くんですか?」と驚かれてしまいました。
その驚き方があまりに屈託なくて、僕は一瞬たじろいでしまったのですが。

だってそれは、問われること自体、不思議なぐらい当たり前のことで。
可能な限り、見て、聞いて、読んで。
目や耳や脳内を鍛えて、何が本当にいいものなのか、凄い、素晴らしい表現なのかを知ることは、己の至らなさを知ることであり、自らを成長させ、より高く飛ぼうとするために必要な、基本中の基本なのではないか。
だから、そんな質問なのか感想なのかを口にしてしまうことは、恥ずかしいことだ。
と気付かないことが、恥ずかしくなくなくない?

と思ったりもしたのですが、すぐに口に出たのは、
「いやあ〜、ただのオタクなんですよ。 はははっ」。
なんともかとも。
弱いというか、情けないというか。
ま、僕はそんなもんですわ。




2008年11月23日


昨日、多摩映画祭での『眠り姫』上映が無事終わり、
これで今年の怒涛のような上映活動も、ようやく仕事納め。
長い間、みなさま本当にありがとうございました。
都内だけでも、『眠り姫』が4回、『ホッテン』が3回も再映されるなんて。
去年のちょうど今頃、公開が始まった時には、予想だにしませんでした。
しかも、アップリンクの『眠り姫』最終は、またしても立ち見だったそうで。
まったくもって、信じられない!
ひょっとしたら、来年さらに、上映機会が持てる可能性もチラリ、です。

昨日のトークは、春に大阪で会って以来の柴田剛くんと、なかなか巧くこなせたかな。
それもこれも、彼のミナギル個性と司会の伊藤さんのクレバーさのおかげでして、いやあ感謝です。
おかげで夜は飲み過ぎちゃって、今日は半日寝て過ごしました。
ふー。

ところで、先日ようやく西洋美術館で、ハンマースホイ展を観ました。
かなりグッときて、二周してしまったのですが、だからこそ副題の「静かなる詩情」に、?
子供のころ、ユトリロが好きだったのですが、あの物悲しさは“詩情”と言えると思うが、
ハンマースホイの深遠さは、なんというか、“詩性”かな。
そんな言葉、無いか。

で、その前々日くらいに、アレックス・コックスの新作も観ました。
年明けに公開する、『サーチャーズ2.0』。
インディペンデント街道まっしぐらの怪作!なのですが、同じく、男たちのさすらいモノでも、『スリー・ビジネスメン』のあっけらかんとしたひょうひょう感ほど、僕には楽しめず、それは映画の評価がどうのというより、製作の苦労が、せつなく垣間見えてしまったからなのでした。
うーん、コックスは苦戦を強いられているなあ。
コックスには、以前、エスクァイア・ムックの研究本で解説を書く際に、インタヴューをしたことがありまして。
この日の試写も、ティーチ・インがあるので、久しぶりに彼の顔を拝みに行ったのですが、
六年前より、深くなった笑いじわが印象に残りました。
あのシワの深さは、詩情だなあ。




2008年11月16日


高崎映画祭の茂木正男さんが、ご逝去されました。

訃報をいただいて、絶句。

三月、癌を患った体を押して、深夜まで酒を酌み交わして下さった記憶が、
悲しく、かけがえなく、思い起こされます。
ああ、あれが最後だったなんて。

謹んで哀悼の意を表し、心から御冥福をお祈りいたします。




2008年11月05日


トーク・ショーってのは、難しい。

先週は、中野正貴さんや、矢崎監督という巨星を迎えて、
なんとか、話し相手を務めさせていただく、必死のバトルだったわけですが、
今夜は、親しい間柄でもある、音楽の侘美くん。
無意識のうちに、リラックスしまくってたようで、トークもゆるゆる。
僕たちとしては、懐かし話もできて、楽しかったのですが、
終わってからスタッフに、ダメ出しされて、かなりへこみました。

そりゃ、そうですよね。
映画が終わって、監督と作曲家が登場して、さあ何を聞かせてくれるのだと、待ちかまえるお客さんの前で、
出身地の話とかで盛り上がったら、まずいよなあ。
ああ、反省。
今日、来て下さった皆様、すいません。

ということで、次回の予告。
7(金)にお呼びするのは、映画批評家の吉田広明氏。
つい最近、初著作にして渾身の力作「B級ノワール論」(作品社)を出された氏は、
その誠実な、映画へ向き合う姿勢に、僕が敬意を感じている方です。
改めて、襟を正し、臨みます。
乞うご期待!




2008年11月03日


またしても、年若い人たちの、才気あふれる舞台を見ました。
今、アゴラで上演中の、岡崎芸術座の「リズム三兄妹」。
快々の発する、勢いにも圧倒されましたが、
「リズム三兄妹」の演出は、なんというか、不敵なほど。
実に、すんばらしく、すっかり引き込まれました。

世の中、動いていますね。




2008年10月27日


一昨夜から、またまたまた始まりました、「眠り姫」。
都内では4度目のアンコール上映にもかかわらず、初日からほぼ満席スタート。
いやあ、どうもありがとうございました。
というのも、おそらく目玉の、辛酸なめ子さんトークショーのおかげかな。
僕は、今回初顔合わせだったのですが、噂にはお聞きしていたその、なめ子節さく裂に、たじたじ。
なんとも言えない、あの間とコメントに、にやりにやりの連続でした。

昨夜は、四谷のlatitudeというギャラリーで、「ホッテントット」を。
清水さんの人形展とともに、上映がありまして、これまた、たくさんの方々の前でお話しさせていただき、汗かき緊張の連夜でした。

でも。
昼間は自由な週末でして。
四谷前に、京橋フィルムセンターへ足を延ばして、「新版大岡政談」を観ようとしたのですが、
なんとなんと長蛇の列で、入場打ち止め。
ヒジョーに悔しい思いをしながら、同じく入れずがっかりしていた、知り合いとともに、お茶で濁しました。

でもでも。
一昨日の上映前には、いそいそ東大へ。
スチュワート・ダイベックの講演&朗読会に行きまして。
ああ、この人柄と深い思索から、「シカゴ育ち」や「マゼラン」は生まれたのだなあと、思いっきり感動し。
久しぶりに、柴田元幸先生の揺るぎなく素敵な朗読を堪能して。
震える心で襟元を正し、教室を出たのでありました。




2008年10月22日


仮歯を入れたのですが、サイズが合ってなくてシーシー痛みます。
歯を入れたというのは、つまり歯を失ったわけで。
もう一月弱ほど前から往生しております。
でも、歯抜けのみっともない状況を、再映が始まる前に脱っせれたのは、不幸中の幸い。
これで、なんとか、人前に出る恥ずかしさも、若干薄まりました。

というわけで、今週末から「眠り姫」の4度目の再映が始まります。
昨秋、初劇場公開してから、丸一年。
こんなに上映が続けられるなんて、よもや思いもしませんでした。

前回、つまり春の三度目の再映の後には、呆然とする出来事もありました。
この映画を、とても応援してくれた劇場の一つ、下北沢アートンが閉館に追いやられてしまったのですから。
切ない、経験でした。
第一報を聞いた時、僕はちょうど京都の上映に立ち会っていて、
帰京してすぐに劇場に向かったのですが、もう時すでに遅く、
馴染みのスタッフの方々が、後片付けをされているところで。
彼女たちの、か細い声と、うるうるした目に、思わずもらい泣きしそうになったのを思い出します。

そんなこともあり、映画も上映館を失い、尻切れトンボで終わりそうなところを、今回の再映にこぎ着けたわけですから。
尽力してくれたスタッフと、引き受けてくれたアップリンク、そして応援して下さった、たくさんの方々に、改めて感謝いたします。
なんとまあ、ありがたいことです。

なんてことを書きながらも、歯が痛く。
紛らわそうと、ついつい飲み過ぎてしまう、今日この頃です。




2008年10月04日


新宿サタデー・ナイト。

コマ劇を、閉館前に、一度は観ておきたいと思っていたのですが、
気がつけば、北島サブちゃん座長公演は終わってしまっていまして。
あ〜あと落胆してたら、なんと、渚ようこさんのステージがあると聞きつけ。
行ってきました、「新宿ゲバゲバリサイタル」。

コマって、凄いホールですね!
当日券で滑り込んだ、最後方の安い席だったのですが、全くストレス無く、むしろ壮観。
あんなに広くて観やすい、すり鉢型の劇場って、日本に他にあるのかなあ。
演歌・歌謡曲の殿堂は、さすが、庶民の味方ですね。
取り壊すのが、実にもったいなく思いました。 昭和の隠れた名建築?
さて、ステージの方はというと。
いやはや新宿の怨念と言いましょうか、かわなかのぶひろの映像で始まった後半、
若松孝ニや山谷初男が登場した辺りから異様なオーラを放ち始めまして、
圧巻は、三上寛。
たった一人の弾き語りが、あんなに大きく見えるなんて!
俄然、ボルテージが上がり始めたのですが、実は、最後までいず、
ようこさんが、阿久悠の遺作「どうせ天国へ行ったって」を歌い終わったところで、フェード・アウト。
横山剣を観れずに、コマを後にしたのでした。

というのも、そうなんです。
向かったのはピットイン。
今夜は、坂田明とジム・オルークの超絶ユニット、「恐山」のライブ!
うー、神をも恐れぬダブル・ブッキング?
いやあ、でも、素晴らしかった。
脳髄まで痺れた二時間。
ガガガガ、ググググ、言葉になりません!
この感動を胸に、
夕方五時から六時間に及ぶ、ライブのハシゴにぐったり疲れて、
土曜の新宿駅、構内の雑踏を分け進みました。

ここは静かな最前線。




2008年09月28日


中国からインドへ。

アヴァンギャルド・チャイナ展ってのを観に行きまして。
張暁剛(ジャン・シャオガン)の絵は、実物はいっそう異様だなと思い。
死体派の作品は、本物の死体を使ったのは、当然展示されていず。
最近の若手のメディア・アートには、正直なんだかなあと呆れ。
でも、まあ、こんなもんだろうと納得しながら、千代田線に乗りました。

で、明治神宮前で乗り換えようとしたら、階段の壁にポスターが。
「ナマステ・インディア2008」?
ふらふらぁーっと代々木公園まで歩いていったら、そこはカオス!
ずらずらぁーっと屋台が並び、本場のカレー!!
ヨーグルトソースのかかったインドの炒飯・ビリヤニに舌を打ちまして。
うめぇ〜
と、野外ステージの方でなにやら、インドの民族楽器が鳴り始まりまして、
それがなんと、無形遺産のバウル音楽。
偶然、ショッタノンド・ダスの唄と演奏を聴いてしまったのでした。

帰宅してテレビをつけたら、F1がシンガポールの市街地を走ってまして。
ああ、アジア紀行(仮想)な日曜日でした。




2008年09月15日


『野蛮な遊戯』。
ジャン・クロード・ブリソー監督の長編一作目を観ました。
非の打ち所のない、とはまさにこの映画に対する形容でしょう。
素晴らしいいいいい!

『白い婚礼』。
バネッサ・パラディの可憐さに涙した、その一本で、
僕にとっては決して忘れてはならない映画作家になったブリソー。
ああ、またしても、やられてしまいました。

少女が父の幻に向かって、虚空へ手を伸ばす、あのショット。
その崇高さを語ろうとしても、言葉を重ねるほどに空しさが増すことでしょう。
だから私は黙ります。
でも、もう一言。
素晴らしい!!




2008年09月14日


なんとなく気になって、横浜トリエンナーレに、早々に行って参りました。
が、行ってみると、期待していたほどでもなく、
メインの3会場を一日で回ってしまい、閉館ごろに赤レンガ倉庫を後にし、
なんだかなあと、ビール片手に暮れなずむ新港橋をそぞろ歩き。
ふらふらと日本大通りに入っていったら、正面の、ぼやあっと明るい夜空の下が気になって。
そうです。横浜スタジアムがあるのです。
行ってみると、なんと中日戦じゃあ、あ〜りませんか。
いつのまにか、外野席へ吸い込まれてしまいました。

実は、今月に入って二度目の野球観戦。
前回、数年ぶりに神宮球場へ行って、大満足!
今日も、私、初・浜スタでして、外野スタンドの急傾斜と狭さに大興奮!!
入り口脇の喫煙スペースのオヤジ度といい、その随所に残る昭和の香りに酔いしれました。
森野も打ったし、中日勝ったしね。
なんだか球場通いが、やみつきになってしまいそうです。




2008年09月08日


プールに行きました。
今年、初泳ぎです。
心地よい筋肉の疲れ。からだの火照り。
ああ、夏だなあ。って、もう九月ですが。

今年の夏は、とにかく構成仕事で、引きこもってまして。
ずーっと室内で、資料、メモ帳、PCとにらめっこ。
おかげで、すっかり持病が悪化したようで、
身体はだるいは、のどは渇くは、体調最悪。
こうして俺は、何事も成さず、衰弱して死んでいくのだなあと、くらーい気分に落ち込んでいました。

が、
単純ですね。
ひと泳ぎしたら、もう気分は最高!
夏の子供のように半袖半ズボンで、らんらん帰り道を歩きました。

夏の子供と言えば、小学生。
小学生と言えば、ポンツーン九月号。
ってかなり強引な展開ですが、幻冬舎の小冊子に短文を書きました。
“忘れられない贈り物”というリレー・エッセイなのですが、
小学生のときにもらった、野球の切り抜き帳の思い出について。
なぜ、筋金入りの巨人ファンだった私が、中日ファンへと変身したかのミステリーに迫る1000字!
なんのこっちゃ。
でも、とても楽しく書けた文章なので、どこかで見かけたら、ぜひ。




2008年08月31日


ああ、仕事、仕事。
と、世界遺産。
スペシャル前後編二本で終わりかと思いきや、さらにもう一本書くことになりまして。
せっせと、スペインの歴史について勉強してるうち、気づけば、8月もすでに末日。
ああ今年の夏は来なかった、と肩を落としていたら、追い討ちをかけるように、ショックなことがありました。

駅前のデニーズが閉店してしまったのです!!

いや、これは、僕にとっては大事件でして。
国道沿いのジョナサンや、
かつて庵野氏がエヴァのコンテに筆を入れてるのをよく見かけたロイホに続いて、
ついにうちの近所から、落ち着いて夜中を過ごせるファミレスが、一軒も無くなってしまったわけなのです。
なんということだ!

この町に住んで20年。
おそらく、一番長く、深夜から夜明けにかけてを過ごしてきた、僕の大事なマイホーム=ファミレス。
だらだらと漫画を読んだり、ぼんやりと物思いに耽ったり、隣の席の男女の痴話喧嘩に耳をそばだてたり。
窓ガラスの向こうの空の色が、闇からだんだん、色づき始め、白っちゃけた朝を迎える虚脱感。
まさに、僕に、『眠り姫』の感覚を植え付けた、かけがえのない聖域が、すべて無くなってしまったなんて‥‥

『のんき』も『眠り姫』も、そのほか何もかも、
あの、とぼとぼとファミレスに向かう、そぞろ歩きが生み出したものなのです。

感慨深い。
そして困ったよー。
これから、どこで夜中、仕事すりゃあいいんかい?

てなことで、来週7日放映の世界遺産。
ローマの水道橋と、白雪姫のお城がある街セゴビアの回は、
かけがえのない私遺産・ファミレスで書いた最後のお話です。
全く出来とは関係ありませんが。





2008年08月13日


いやあ、もう、ヒーヒーです。
何がって、世界遺産。
今週日曜17に放映される回を、まだ書いているのですから。
ああ、困った。
スペシャルだっつーのに、なんでこんなギリギリの進行なのだろう!
(ん?自業自得?)
おまけに、24の回なんて、まだ、な〜んにも手を付けれていないのですから。
うー、眠れない日々。

と言うわけで、今週来週2回に亘って放映される、「五大陸スペシャル」ってのを書いてます。
(このネーミングに卒倒!!)
一回目は、世界中の自然遺産を空撮で巡りながら、
はるか太古の超大陸パンゲアが分裂し、現在の大陸ができて、
人類が誕生するまでの、2億5千万年間(ひー!)を、
一気にたどる30分間。え!!!
で、まだ書いてない、来週の2回目は人類誕生から現在までを、
文化遺産を辿りながら、これまた30分で。(そんなアホなー)
おっかなびっくり、ぜひ御覧あれ。
ああ、それにしても文化‥書き終わるんだろか?

文化、と言えば、ユリイカ。
今出ている8月号のフェルメール特集に、寄稿しました。
「オランダの光」という数年前に公開された映画について。
これは、もう好き勝手に書かしていただき、恐縮至極です。

という、日々追い詰められてる今日この頃なのですが、
世間では、盆休みなんですね。
昨夜は、ちょっと息抜きで、馴染みの店に入ったら、超満員。
いつも平日は、けっこうすいてるのに‥。
飲んでるのかよ、おい!と、突っ込まれそうですが、
アメリカに帰る友人と、お別れの飲みだったのです。
彼は、とても僕には大切な友達で、若いのにその洞察力には、いつも敬服させられます。
きっとまた、来年には会えるだろうに、
別れの握手をした時、ちょっと、しんみりしてしまいました。
まあ、酔ってましたが。




2008年08月03日


今夜は、ライブに行きました。
去年、ニューオリンズへ移り住んだミュージシャンの旧友が、今、来日(?)してまして。
昔やってたブルース・ブラザース風バンドで、久々のライブがあったのです。
彼は本職は、優れたクラリネット吹きなのですが、
このバンドでぶちかますサックスも、かなりかなり、カッコよくて。
めくるめくソウルの名曲オンパレードは、もう、ダイナマイト!

最高に、ココロ躍る、ひととき。
この楽しい気持ちを、追悼に捧げます。

赤塚不二夫さん、僕がシュールを知ったのは、天才バカボンでした。
ご冥福を心からお祈りします。
シェー、なのだ!




2008年07月24日


暑い。っす。
こう暑いと、日記の更新もままなりません。
というわけで、書かないまま、ひと月近く経ってしまいました。いやはや。
その間にも、フィルムセンターでの上映があったりなんだりで、少しは世間との繋がりを持ってはいましたが、
なんというか、次第に引きこもりモードへと、突入しつつあります。
暑いしね。

でも、引きこもると言っても、僕の場合、店で喫茶しながら、ぼやーっとしとるわけですが、
これがまた困ったことに、冷房に非常に弱い体質なのです。
しかし、なんでまた、あんなに冷やすんですかね。
とくに、ファミレス&ファーストフード&安カフェ。
温暖化対策じゃないんすか。エコエコ。

おかげで夏でも長袖来て、街に出なきゃならんわけです。
うー、暑。

とまあ、なんてことない日々を綴ってみました。




2008年06月26日


なんだか、引き戻されちゃいました。
あ、世界遺産です。
4月からの改編で、時間帯も体制も変わって、なんか僕には性に合わない番組になっちゃったなあと思っていたのですが。
だいたい、「THE」ってなんだよ!
が、まあ縁は切れないもので。
そして、もうずいぶん経済活動から遠ざかってまして。
火の車の家計を、生活を立て直すためにも。ぐだぐだ言ってる場合でもなく。

てなことで、今週末と来週との2回分を書きました。
29日は、クロアチアの世にも珍しく美しい湖、プリトヴィツェ。
で7月6日は、マヤ遺跡で、スターウォーズのロケ地にもなった、失われた都市ティカル。
あ、どうやら今度のインディジョーンズもマヤ遺跡関連みたい。ルーカスが、好きなんですかねえ。
だからと言うわけでは全くないのですが、どちらかと言うと、マヤ・ティカルの方が気合入った内容になっております。
森の中の都市文明は、なぜ亡んでしまったのか?
ちびまる子もいいけど、「THE」世界遺産もね。ってか。




2008年06月19日


もう先週のことですが、アデューの公演「125日間彷徨」を観ました。
台詞の、はしばしに人生の機微を感じ、とても良かった。
主宰の笠木泉さんは、実は大学時代の遠い後輩なのですが、
この10年以上は、あちこちで互いの共通の知人が増えるばかりで、一向に直接会うに至らず。
今回ようやく、めぐり会えまして。芝居にも感心したし、ベストな再会だったなあと。
おまけに、打ち上げまでの時間に、松倉如子と高橋君と新宿彷徨までして、楽しい晩でした。

まあ、そんなこととは無関係に、先週終わりから体調を崩してまして。
それでも映画通いは、やめられず。
フィルムセンターで、衣笠貞之介と長谷川一夫です。
衣貞ではないのですが、前から気になっていた『振袖狂女』が素晴らしい!
あと二回ぐらいやるはずなので、御都合つく方は、ぜひ。

で、フィルムセンターと言えば、拙作もかかっちゃいます。
高校時代の8ミリが。ああ、恥ずかしい。
こないだ京都でも上映されたので、多少は心の準備は出来ておりますが。
でも、映画の殿堂で、あれがかかっちゃうんだからなあ。
21世紀って、ことですかね。
改めて、映画の世紀は終わったのだ、と、しみじみします。
あ、タイトルは、『時を駆ける症状』です。




2008年06月08日


帰京しました。
数日、京都に滞在していたのです。

同志社でのイベントを企画してくれた方が、探してくれた宿がたいそう良くて。
素泊まり超格安の、町屋風ゲストハウス。
風呂も鍵もありませんが、どうせ飲んだくれて寝るだけの僕には、これで充分でして。
朝方、抜き足差し足、音立てぬように部屋へ戻るとき、
間仕切りを開けたとたんに、すーっと吹き抜けてゆく風の、心地よさ!
いやあ、最高でした。

イベントで対談した北野先生とは、妄想(脳内)映画が頻出する謎を巡って、刺激的な話をうかがえたし、
広島から拠点を移したマラパルテ宮岡氏の新居では、風味抜群の七味で、うどんをご馳走になったし、
みなみ会館での先行上映は、あいにくの雨にもかかわらず、大勢のお客さんに恵まれて、
造形大のシネフィルたちや、CO2のみなさんや、唐津君とか茶谷君、ヨーロッパ企画のスター達など、連夜の酒盛り。

そんななかでも、とりわけ嬉しかったのは、某寺の住職となった叔父さんが『眠り姫』を観に来てくれて、
30年ぶりの邂逅を果たせたことかな。
まだ十にも満たなかった僕は、その叔父さんが十代の頃に、自転車の後ろに乗っけてもらって海へ行き、
ボートで無人島へと、小さな冒険に出て、親たちの大目玉を食らったのでした。
ああ、懐かしや。




2008年06月02日


だらだら引いていた風邪が、ようやく治ってきました。
ああ良かった。
もう十日ほど、熱が上がったり、咳や鼻水に苦しんだり。
まあ、その間も、映画館に通ったり、酒飲んでたわけですから、長引くのもしょうがなく。
それでも身体は回復に向かってくれるわけですから、感謝感謝。
明日から、京都です。

京都・神戸と『眠り姫』の公開が続くのに先立ち、同志社のホールでイベントを開いていただけるのです。
しかも、気鋭の映画研究・批評家の北野圭介さんと、お話しです。
ああ、緊張。どうなることやら。
ネットで公開されている「映像論序説」は、実に知的でスリリングで。
実際、頭のスローな僕がどこまで話についていけるかの危うさが、今回の見所かも。

ところで、先月から続けていた大映映画通いも、ようやく完遂しまして。
最後に観たのは、今井正の『不信のとき』だったのですが、これが意外に面白く。
意外に、と言ってしまったのは、この年になるまであまり観てこなかった監督って、けっこういまして。
今井正なんかもその一人で、『青い山脈』とか『ひめゆりの塔』とか、そして社会主義作家なんだよねーぐらいの知識しかなかったのが、本当にお恥ずかしい。
その面白さを例えると、また不見識なことを言うかもしれませんが、やはりこれまでなんとなくスルーしてしまっていたイタリア・ネオレアリスモの巨匠ピエトロ・ジェルミ。
数年前にその、『アルフレード、アルフレード』を深夜のテレビで偶然観て、いやあ面白いなあと思ったときの感触に、ちょっと似ていたのでありました。




2008年05月26日


もう数日前になりますが、牧野貴特集を爆音で観まして。
牧野君は、『ホッテントット』が上映された昨年のイメフォフェスで寺山修司賞を取った、『No is E』があまりに素晴らしくて、声をかけてしまった方です(人見知りにとっては、けっこう勇気が要りました)。
その後も彼からは、上映会のたびにお知らせをいただいていたのですが、なかなか伺えず。
で、ようやく観れた新作旧作群。
なかでも、『Elements of Nothing』は、あまりに素晴らしく、振るえまくり。
コンビを組まれているジム・オルークの音も冴えまくっていて。
ロッテルダムでタイガー・アワードにノミネートされたのもうなずける傑作!でした。
上映後の飲みで同席した生西康典さんが、阿久根さんとお知り合いだったようで。
『ホッテン』撮入前に彼女が参照してくれた、マヤデレンのビデオは彼のものだったのですね。
いやあ、遠いところでお世話になりました。

てなことで、今日は、メイキングで参加した『TOKYO!』を観てきたのですが。
う〜ん、正直に言えば、なんだかなあ〜。
でも、それはその直前に、『古都憂愁 姉いもうと』を観てしまったからかも。
あまりに見事な職人技、深い洞察力。
学生の時分に観たときも、すごい映画だと思ったのですが、でも、今観直すと、もう、ただただ圧倒的で。
本当に良い映画ってのは、年を経て観るたびに、グッとくる凄みを備えているものですね。
このとき、脚本・依田義賢66歳、監督・三隅研次46歳。
う〜ん、つめのアカあれば、いただきたい。




2008年05月22日


うつうつと、なってきました。
相変わらずバタバタしてはいるのですが、忙しないことで心的混沌が紛れるわけもなく。

そんな時、しばしやり過ごすには、映画を観たり、観劇するのが最も良く。
本ではダメなんですねえ、これが。
言葉はもっと、うつうつさせるのです。でも、読んじゃうんですが。

というわけで、衣笠貞之介を観ました。『白鷺』と『大阪の女』。
学生の時分、「映画は大映」という標語は僕のためにある!と思うぐらい好きで、大映京都の作品を浴びるように観ていたのですが。
いやあ美しい。美しいのですよ、衣貞は。
物語の前に美しさがある、というか。
あえて言いますが、話はつまらないんですよ。
美しいけどつまらない、のか、つまらないから美しいのか。
あ、いや、美しいからつまらないのかなあ。
とにかく、その完璧な構図、究極のセット美術と人工照明には、観るたびに唸るしかないわけです。
まあ、それを知ったのは、当時(も今も)僕は実は、衣貞の弟子である三隅研次へ傾倒しているからなのですが。
あの凄まじい美意識に、最初に気づいたのは、『かげろう絵図』という作品でして。
大奥の女中達が、廊下の奥から鳴り響いてくる鈴の音に、ささささあーと集結するカットを観た時にゃあ、卒倒しそうになった。
もう、それは、単なるエキストラシーンとは思えず、ああこの人は、人間が芝居をしているのを写してるのではなく、人物というモノの運動の軌跡の究極を、フィルムに定着させようとしてるのではないかと、倒錯した興奮を抱かされたのでありました。
と、書いてみると、なんだろうこれは、と失笑ですね。失敬。
ま、で、10年ぶりぐらいに、衣貞を観て、ああ気持ち良かったと思い、帰宅して検索してみたら、なんと、フィルムセンターで特集やるんですね。
しかも『かげろう絵図』もやるのかあああ。
また、観に行ってしまいそうだ。

吉村公三郎も観ました。『偽れる盛装』。吉公もいいんだよなあー。
京マチ子いいなあ。成瀬の『あにいもうと』。
って書くと、もうどこに足繁く通ってるか分かってしまいますね。
別に宣伝するつもりではありません。

が、宣伝したいぐらいグッときたのは、快快(faifai)の「ジンジャーに乗って」。
とてもグッときたのは、会話の最中に一言一言、死んだように倒れる演出でして。
それが、鈴木志郎康さんの、「生きているということは、今、この瞬間が死んでいくことの連続なんだよね」(だったかなあ)という感想から生まれたという逸話を聞いて、なおグッときました。
詩だなあ。

ああ、うつうつ。




2008年05月06日


日記を更新するのを怠ると、どんどん億劫になっていくもので。
書こう書こうと思いながらも、できぬまま三週間ほど過ぎてしまいました。
なぜでしょう?

たぶん、書くべきことが、たくさんあったからだろうな。
四月の後半は、あまりに毎日、トピックスの連続で、
ああ、あれも書いてないし、これもまだだし、
それなのに今日またこんなことがあって、うわぁもうダメだ、おいつかねー!
と、目の前の宿題の山に、すっかりダウナーな、のび太くん状態で、
過ごしていたゴールデン・ウィークもすでに、もうおしまい。
いやあ、どうもすいません。

それでも、これだけは言っておかないと。
おかげさまで『眠り姫』、東京での三度目のアンコール上映は、大盛況のうちに楽日を迎えられました。
なんとなんと、秋になりますが、4度目の再映が決定しました!
いやあ、すごい。
みなさま、本当にありがとうございました。

そして、6月には京都と神戸。
関西シリーズ第二弾も行われます。
引き続き、宜しくお願いいたします。





2008年04月15日


大阪へ二日ほど行って参りました。
『ホッテントット』を上映してくれてる劇場が、イベントを組んで下さって。
で、早く着いたので通天閣、新世界へと足を伸ばしたのですが。
あれれ。
なんかきれいになっちゃいましたね。
まあ、僕が知ってるのは、震災前の風景ですが。
10年も経ちゃ、そりゃね。
でも、10年経ってもあまり変わらぬジャンジャン横丁で、ちょうど帰省していた『マリッジリング』助監督・茶谷くんを呼び出し、昼前から祝杯を。

何の祝いか分からぬが、ほろ酔い気分で劇場へ。
まずは僕のセレクトで、縁深い藤田敏八監督作品をかけてもらいました。
『八月はエロスの匂い』と、『ホッテントット』のカップリングですよ!
むささび童子と、阿久根裕子の競演!!
もう、眩暈がしそうでしょ。
でも目を回すには、まだ早い。
『おそい人』の柴田剛氏も駆けつけてくれて。
なんと、阿久根さんが十代の頃の遊び仲間が、柴田氏だったとか。
遊び?飲み?そりゃ君達、法に触れてるよ。
って、まあ『おそい人』の監督に言っても、しょうがないっすね。
翌日対談する唐津くんも合流して、朝まで飲み明かしました。

朝まで飲んでたのに、朝から天満神宮までの長い長い商店街を、たらたら歩いていたら、
助監督時代の上司から電話あり。なんと、伊勢参りに来てるとか。
あちらこちらで、いい歳こいて、男達の旅路です。
しかし、この日の対談は、もしかしたらベスト・トーク。
それは、『赤い束縛』唐津正樹が、理系出身だからか?

なんか、よく分からない文章になってきましたが、とにかくとても楽しかったです。
でも、今夜はいよいよ、黒沢清さんとの登壇。
ああ、緊張。




2008年04月11日


あちらこちらで自作を上映してもらっていて、つくづく思うこと。
それは、この映画を観てみようと思ってくれた人がいるんだなあ、
そして実際に観てくれた人がいるんだなあ、という感慨です。

まあ、何を今更、当たり前のことではあります。
僕自身、「お、これ観よう」と何の気なしに思い、
あるいは、「ああ早く観たい」と待ち焦がれ、
はたまた、「これは観ておかないとな」と義務感のように、
様々な映画のために劇場へ足を運んだ末に、
打ちのめされるような感動から、打ちのめしたくなるような怒りまで、
様々な思いを胸に劇場を去るわけですが。

でも、そういう情動が、見知らぬ誰か(知人の場合もありますが)に起きるという、かけがえの無さ。
それを思うと、途方に暮れてしまいます。
ああ、怖ろしいことだ。

明日から、広島と、下北沢でまた、『眠り姫』が上映されます。
大阪では『ホッテントット』が公開中で、週末のイベントでは『のんき』などもかけてくれます。
そして、どこかで誰かが何かを思うのです。
恐縮です。




2008年04月07日


なんだか体調すぐれず、今日は、うとうと。
まあ、この一週間はかなりの強行軍だったわけですからね。
札幌では粉雪舞ってたし、広島では超緊張だったし。

ペドロ・コスタは、ホントにいい言葉を連ねる人でした。
それは広島での通訳の村上さんの力量も大きいのですが、実に素晴らしい時間を送れたのです。
本物の作家の言葉を、隣に座り、聞き出せたこと。
また一人、偉大な人物に出会ってしまったんだなあ。

そんな夢のような体験を、布団の中でつらつら思い出し。
ああ、でも今日、リベット観に行きたかったなあ‥




2008年04月05日


ついに観ました! 「OUT1」
ああ、12時間半の伝説を、ついに。
昨夜東京に戻ったのですが、今日は朝から日仏会館へ。
駅で、中央線の遅延を知ったときは、ヤバイと焦りましたが、なんとか定員に滑り込み。
とにかく、これだけは観ておかないと。
その映画の存在を知ってから約20年、実際これを観れる日が現実にやって来るとは、うーん、思わなんだ。

と、
とっても嬉しいのですが、観れてしまうと伝説も呆気ないもので。
リベットはやはり、リベットでした。
ひたすら可愛いジュリエット・ベルトと、荒唐無稽にヘンテコな前衛劇団が、
失恋の世界一似合うジャン・ピエール・レオーと、気高く素敵なビル・オジェが、
めくるめく戯れを、あてどなく続ける12時間半。
楽しくてしょうがなかったのですが、お話は理解できず。
僕、フランス語、分からないので。
そうなんです、字幕が付いてないのです。

誰か、ストーリー詳説書いてくれないかなあ。




2008年03月23日


昨日からシネマテーク高崎で、『眠り姫』が始まりまして。
初日の挨拶に行ってきたのですが、いやあ、高崎の人々は最高ですね。

『のんきな姉さん』が4年前、高崎映画祭に招かれた時も感じたことですが、
スタッフの方々はもちろん、観客の目が肥えている。
上映後の感想や質問が、実に深くて、聞き応えのある話をして下さるのです。
全国初だったという市民映画祭を、今年で22年も続けている歴史の厚みが、
観る人々の映画への愛情と見識を育んだんだろうな。

『眠り姫』のような、ささやかな作品にも、この上ない歓待をしていただいて。
高崎の映画の顔である茂木さんは、病後の身で酒席に深夜まで付き合って下さったのですが、それは、
なんでも、4年前の『のんき』のとき、あまりじっくり話せなかったから、今夜は飲み直しなんだと仰るのです。
そんな嬉しいことってありますか!
感激のあまり、ぐいぐい酒も進み、なんだかとっても幸せに酔いました。

そして、特別にお礼を言いたい方が、支配人の志尾さん。
『のんき』のときも今回も、あなたの熱意のおかげで、こんな素晴らしい機会を持てました。
本当にありがとう!
お土産の甘納豆、甘くて美味しいでーす。




2008年03月20日


お金が無いときに限って、衝動買いをしてしまい、後から困るものですよね。
最近は、経済活動にトンと背を向けっぱなしで、文無し街道をひた走ってるのですが、
CDを買ってしまいました。

ブロッサム・ディアリーの「シングス・ルーティン・ソングス」。
これが、幻の名盤と呼ばれていたのは、もともと売り物ではなく、ルートビアの景品だったからだそうで。
でも、そんなウンチクはさておき、欲しかったのです。
それもこれも、悪いのはリベットだ!
『Mの物語』のエンディングテーマ「Our day will come」が、これに入ってるから。
昨夜のユーロからの帰り道、猛烈に聴き返したくなっちゃて。
今日、アテネへペドロ・コスタを観に行く途中、お店へフラフラ吸い込まれてしまいました。

おかげで本日は牛丼並み盛一杯なり。
スイカも残額足りず、危うく帰れなくなるところでした。
トホホ。
それにつけても、コスタは凄い。
まあ、あんな凄いもの見せつけられた後には、財布の中身なんて気にしてる余裕ありませんよ。

いやはや、映画の素晴らしさとは、罪深いものです。




2008年03月18日


『ホッテントット』のアンコール上映も無事、終わりまして。
おかげさまで、楽日は満席になるほどの大盛況でした。
観に来て下さった皆さん、そしてスタッフの方々に、改めて御礼申し上げます。
どうもありがとうございました!

てなことで、その翌日から僕は、すっかり幸せモード。
と言うのも今週は、ジャック・リベットの大特集上映に通っているからです。
リベット映画の素晴らしいところは、とにかく長いこと!
いやいや、長けりゃ良いってもんじゃありませんが、とにかく、
いつまでも終わってくれるな!という至福の映画が、本当に3時間、4時間と続いてくれるのですから。
初日も、今まで短縮版ばかり上映されてきた『狂気の愛』がフルサイズ、なんと字幕付きで観れちゃったり。
でも、あれですね。
リベットの凄いところは、字幕が付いても、字幕無しで観ていたときと、あんまり面白さが変わらないところですね。
こりゃ、ついに初公開する幻の『アウトワン』12時間上映・字幕無しも、あんまり苦にならないかも。

そんなこんなで今週は幸せ一杯なのですが、
来週は、緊張のペドロ・コスタ週間が到来。
25(火)にはアテネで、初顔合わせの柳下毅一郎さんと、コスタについてお話し、
月末には広島へ飛び、ついに、コスタ本人とお会いしてしまうのです!
ああ、緊張。




2008年03月09日


昨夜のオールナイト。
トークを入れて、7時間にも及ぶ長丁場にも拘らず、
なんと、補助席が出るほどの大盛況でした。
いやあ、ご来場のみなさま、本当にありがとうございました。
興行の成功もさることながら、今すごく充実した気持ちでいれるのは、
実に、レアでコアな上映会ができたなあと思うから。

そもそも、この企画の始まりは、
ずっと見逃していた『花を摘む少女 虫を殺す少女』をぜひ観たい、
そして、矢崎仁司という稀有なる映画作家に敬意を表さねばという、
まあいつもながら、きわめて私的な希望でして。

『花虫少女』の劇場公開時が、製作の佳境だった拙作『のんきな姉さん』を、まずは前座に捧げて、
その『のんき』が生まれるために無くてはならない映画の一つが、『三月のライオン』だったこと、
17歳で観た『風たちの午後』の衝撃は、僕の無意識にすり込まれてしまっていることを告白してしまえば、
あとはもう、好き好き光線発しまくる女子高生(by花摘会)のように、
矢崎さんの隣で話を聞いてただけだったわけです。
ああ、申し訳ない。

それにしても、『花虫』は、もの凄い映画ですね。
映画の中の人が、生きているように見える映画は、時折ありますが、
映画の中の人が、本当に生きている映画は、めったにありません。
4時間、まばたきも出来ぬほど。
スクリーンに吸い込まれそうでした。

そして、なんでしょう!あの残酷さは。
最後の一時間、僕は戦慄が走り続け、もうやめてくれと心の中で叫びました。

「二人の愛を、見世物にしてしまった」と、『風たちの午後』に後悔した末、矢崎監督が目指したこと。
その達成が、この映画だったのではないでしょうか。

とにかく、どうにも静められぬ高揚した気分で劇場を出ると、
やはり、このままでは帰れないよーという人々が、20人くらいたむろしていて、そのまま居酒屋へ。
矢崎さんを囲んで、9時近くまで飲んでいました。

でも、今さっき震えた映画の、監督を目の前に酒を飲むのも、酷ですよね。
できれば、一日引きこもって反芻したい気持ちが、むき出しになっちゃうわけですから。
「ひどい、ひどいよ、ひどすぎるよー」と呟き続ける僕に、矢崎さんもまんざら悪い気はしなかったようで。
「七里さん、電話番号を教えて下さい」と言ってくれたことが、ちょっと自慢です。




2008年03月06日


体調悪く、起き上がれぬのをいいことに、午前中は『三月のライオン』を観てました。
久々なので、忘れていたこと多く。
こんなに何度も、鏡が割れていたんだっけ‥。
黄色い光線は、布団に包まり、ぬくぬく見るのにぴったしでして。

最近、久々に、映画をよく観てます。
昨日までは、本田さんの新作『船、山にのぼる』のパンフ原稿を書くために、彼の旧作を観直していました。
夜はアートンで、イベントに来てくれた東海林くんの短編『23:60』を再見。やはり、いい。
で、今日は夕方から京橋へ。
『コミュニストはSEXがお上手?』という、ドキュメンタリー。
社会主義時代の東ドイツは、いかに性生活にリベラルだったか。
目からウロコ。で、納得の一時間でした。

自宅に戻る前にカレー屋に寄って、新聞を読んでいたら、後輩の奥さんにばったり。
彼女は、某市民映画祭のスタッフでもあるので、さすが情報も早く。
「ペドロ・コスタのイベントに出るんですよね?」と。
うーん、そうなんですよ、気が重いです。僕なんかが、何話せばいいんすかねえ‥。
でも、目下の大事は、明後日のオールナイト。矢崎監督との対談があるのです。
そう話すと、もちろん彼女は、そのことも知っていて。
「子供がいるから、行きたいけどなかなかねえ」。
と言いながらも、バウスの爆音映画祭に関わるらしく。
勢いで、『爆音・眠り姫』を提案してみました。
が、あれ、投票なんですってね。
勇み足でした。





2008年02月28日


いよいよ今週末から、『ホッテントット』のアンコール上映が始まります。
てなことで今日は、イベントやらおまけやらで、かけて下さる作品の、上映チェックに劇場へ行ってきました。

まあ、今回のビッグイベントは何をおいても、
矢崎監督の『花を摘む少女 虫を殺す少女』の、オールナイト上映に違いない。
が、極私的には、13(木)14(金)に、短編『夢で逢えたら』を併映できることが、この上なく嬉しいのです。
これは、“プレ・のんきな姉さん”とでも言うべき、僕の最初の35?フィルム作品なのですが、
実は、長い間、プリントの所在が分からなくなっていまして。
今回の上映のために関係各所を当たり、見つけ出してきたのです。

で、4年ぶり。
チェック試写は、短編なので、通して観たのですが。
感慨深い。

撮ったのは、20世紀の最後の年の、春から梅雨にかけてでした。
この映画のことは、本当に何から話したらいいのか、頭がぐるぐる気絶してしまうほど、いろんなことがありまして‥。
‥ファーストシーンで住宅街の坂を走り抜けるバスからして、昭和三、四十年代の型で一台だけバス研究会が所有していた半スクラップを修理して動くようにしてもらい、茨城から運んで、しかもバス通りとして認可されてない細い道を、特別に運行させたという、なんともはや大変なことをしたのに、そんなことさっぱり分からないぐらいに、あっさり写してまして‥。
‥五月晴れの季節に、全編曇天狙いをした上に、すり鉢上の地形の底に位置する、つまり周囲の地域の音が響き集まる場所にある公園でロケしたために、何十人もに走り回ってもらって音止めをしたのですが、どうしても満足のいく同録ができず、結局その音は使わなかったり‥。

苦労というか、苦難、苦痛について触れ出したらキリが無いのですが。
でもそれよりも、それだからこそ、ここには、僕のすべてがあるんだなあ、と。
主演の、安妙子さんと大友三郎くんには、あの時の僕の、本当にすべてを注ぎ込んだのです。
それは彼らにとって、全くもって、地獄だったはずで。

感謝してます。
なんていう、陳腐な言葉でまとめれません。
このフィルムには、ささやかですが、奇跡のように美しい表情が写っています。
そう自信を持って言い切れることを、二人に捧げようと。

13木、14金に、観に来て下さる方には、お願いがあります。
前座上映なので、遅れないように。
20時半には始まりますので、開映前においで下さい。
くれぐれも、よろしく。




2008年02月21日


ハーモニー・コリンの久々の新作、『ミスター・ロンリー』を観ました。
十年近くも、いったい、彼はどうしていたのか。
その混沌を突き抜けての復活!とは、僕にはどうにも思うことが出来ず。
ああ、詩だなあと。
うるうる観たのでありました。

ところで、今週日曜24日放映の世界遺産を書きました。
スペインは、ビルバオという19世紀の鉄の街の川に架けられた、
ビスカヤ橋という、巨大でヘンテコな鉄橋のお話です。

ひょっとしたら、これが最後の担当になるかも。
4月から日曜夕方の放映になり、装いも新たに、番組方針も変えるとのこと。
(なんせ、ちびまる子ちゃんの裏番組になるわけですからね)
時々ではありましたが、約6年間、思えば長いこと関わったなあ。
てなわけで、偶然ヒマでしたら、どうぞ見てやって下さい。




2008年02月16日


Macが、死にかけております。
処理できることや、スピードが、ここんとこ開くごとに衰えていき。
パソコンにも老衰ってあるんだなあと。

ポンさんの映画の宣伝がいよいよ始まるようで、
特報やらのために、夏の現場のメイキング映像を提出せよと指令が来まして。
まあ、そんなことでもなければ、めったにパソコンで映像編集なんてしないもので。
久しぶりにと、開いてみたら、浦島太郎のように老人になっていたのです。
ああ、あ。

新しいMacを買う余裕なんてないし、どうしようかな。
もともとパソコン作業には、どうも馴染めなかったし。
こいつの御臨終とともに、こういう仕事からフェード・アウトしましょうかねえ、と。
相変わらず、マイナス指向を邁進する日々なのです。




2008年02月07日


喬太郎を聴きたくて、池袋演芸場へ。
人様が働いている真昼間から、寄席へ通える境遇というのは、優雅なのか、荒んでるのか。
ああ、これからどうやって生きていこうかと、日々思い悩む昨今。
柳家喬太郎の噺は、マゾヒスティックに快感です。
まず、枕から噺に入る瞬間の、あの凄み。
つかまれるというより、殺されると言った方がいいぐらい。
あれにコロッとやられちゃうんですよねえ。

今日の噺は、『路地裏の伝説』。
父親の法事で実家に帰って、同級生達と酒を飲み、子供の頃の都市伝説の話題で盛り上がるうち、
父親の日記が見つかり、その伝説の正体が明らかになるという、
可笑しくも切ない展開の物語なのですが、なんちゅうか、グサっと刺さるんですよね。

最初に聴いたのが、『猪怪談』だったからかなあ。
笑いが、怖い。
心の奥底を、えぐり取られるような。
大袈裟かなあ。
でも、凄まじい芸なのですよ。
もう一度、『猪怪談』、聴きたい。




2008年02月02日


昨日は、榎本氏のピンク映画の新作の初号試写を見てから、
(力作でした。僕が見た彼の作品の中では一番、好きかも)
久しぶりに会う友人と、馬場の焼き鳥屋で。
ここは、僕の学生時代からですから、20年も値段の変わらぬ、大変感心な店で、まあ酒も進みまして。
いい気分でいるところに、これまたびっくりな電話が。
この日はバウスの最終日だったのですが、なんと、満席立ち見で入れなかったお客さんも出たとか。
いやあ、嬉しい!
来てくれた方一人一人の手を握りに、飛んで行きたい気分になりました。

今日は、夕方から新中野の鍋横地域センターへ。
花咲政之輔氏の、ザヒメジョオン&太陽肛門スパパーンのライブを観に。
地下青少年ホールという会場名に相応しい、怪しい寸劇と圧倒的な音楽性!
花咲氏は、フランク・ザッパの志を継ぐ音楽家だと再確認しました。
それにしても、何故にこの真っ当な人々のHPを、某最大手検索エンジンは抹殺したのでしょう!




2008年01月29日


続く、続く、濃厚な日々に翻弄されっぱなし。

先週は、花代さんと行った、灰野敬二with猪俣道夫のライブが、ヤバイくらいに良くて。
「あたし、あんまりヤバイと笑い出しちゃうの」と言う花代さんが、とってもチャーミング。
週末は、方法マシンの安野太郎氏主宰の『音楽映画・横浜』に、合唱団の一員として参加。
合唱といっても、映像に映る事物を、みんなで声に出すだけなのですが、
でもこれ、ぶっ通しの一時間、発声し続けるのでして、
最後には、ほとんど酸欠状態に陥るくらいの体力勝負。
午後と夜と、二回公演終えたら、もうへとへと。
打ち上げでビール、進む進む。
酔った勢いではありましたが、手相を見てもらいました。
あ、合唱団のメンバーは、みな一筋縄ではいかないツワモノぞろいで、占い師もいまして。
それが、もうびっくりなぐらいに当たっている。
性格、適性、健康、運命。
手のしわだけで、そんなに分かっていいのかい!
三宅さん、あんたすごいよ!

そして、昨日は、矢崎仁司さんと会うために、日本映画学校へ。
斉藤久志ゼミに参加したのですが、なんと、『風たちの午後』が上映されたのです!
いったい何年ぶりに観たのでしょう、定かではありませんが、おそらく十四、五年前。
最初に観たのは、さらに遡り、でも、はっきり覚えています。
1985年。
入選した年のPFF、17歳でした。
あの時、『ドレミファ娘』も、ホウ・シャオシェンも、マキノも初めて観たのですが、
僕にとって一番、強烈だった映画、それが、『風たちの午後』だったのです。
改めて観て思うに、これはもう、影響というより、すり込みですな。
お正月映画でも、夏休みロードショーでもない映画として、初めて観たのが、これだったという衝撃が、
僕の運命をこうしてしまったのかもしれません。
南無三。




2008年01月21日


ちょうど、二年前の今頃。
『象の目を焼いても焼いても』、という素敵な題の、
のっぴきならない文章を読みました。

僕は当時、エッフェル塔を建てたエッフェルさんについての、
二時間番組の構成台本に、四苦八苦していまして。
というのも、二時間ほぼ、オール・ナレーションという、しゃべりまくりの、もの凄い分量で。
ま、人の一生を語り倒すわけですから、そりゃま、そうなるのは当然なんですけど。
書いても書いても終わらなくて、へとへとになって(後に、これが引き金で身体を壊すのですが)
嫌になって、図書館で全く関係ない本を読み耽ったり、油を売ってたときに、偶然、出会ったのです。

ユリイカの、ニート特集の号でした。
でも、そういう社会的なテーマとは一線を画す、なんだか異様な文章が載っていまして。
それは、嘆きの告白でした。
図書館を象の目にたとえ、どこにも居場所の無い自分が、
本や、物語や、言葉に、必死に立ち向かうも敗走するしかないのだという、
切実な問題を幻想的に書いていて、いたく心を打たれたのでした。
これを書いたのはどんな人なんだろう、と思いつつも、
しかし、そのときはエッフェルさんに追い立てられ、深く調べるに至らず、
そのうち慢性疾患が発覚したりのドタバタで、記憶の奥底に沈んで行ったのでした。

それが再び、その名を見たのは何だったか。
ナボコフの新訳の若島正さんが書評で、日記を誉めていて。
で、ちょうど僕は『マリッジリング』の仕上げやらなんやらの頃で、今度は本屋で立ち読みして。
この語り文体は、いったいどれくらいのスピードで吐き出されてるんだろうかと思ったりして。
次は春。
早稲田文学に、滅茶苦茶なタイトルの小説が掲載されて、またぶっ飛んで。
それが芥川賞にノミネートされて。
じわじわと注目されて‥。
そして今回。

川上未映子さん、受賞おめでとうございます。
古い話で恐縮ですが、年末の慌しい時期にもかかわらず、観に来て下さってありがとうございました。
終了後に、ゆらゆらと近づいてきて、
「私の詩集を差し上げます」、と下さった新刊の御本に、
『象の目を焼いても焼いても』が入っていて嬉しかったです。




2008年01月19日


朗報です!
問題が解決しました!

バウスでの上映が明日(20日)より、DLPになります。
先ほど僕も立会い、映写状態の確認をしてきました。
これで、画質も遜色なく、御覧いただけます!!

迅速に対応してくれた、映画館と配給スタッフに感謝します。
しかし残念なことに……今日初日には間に合わなかったわけです。
本日観に来て下さった方々には、誠に、誠にお詫び申し上げます。
願わくば、皆さんの感応力が、それぞれの頭の中に、美しい像を描いていて欲しい。
いやきっと、この映画を観ようと思ってくれた方々は、そういう人たちだ!と信じております。




2008年01月18日


帰京して早々に、頭を抱えてます。
祝・東京続々映!と思いきや、初日前夜になって大問題が発覚。

これは全く配給サイドの確認ミスなのですが、
バウスで今、設置されているプロジェクターが、『眠り姫』に適したものではないと分かったのです。

画質が本来の映像に比して、若干、劣ってしまうのです。
なんとかしたいのですが、今のところ、いかんともしがたい状況。
‥‥なんとも申し訳ありません!




2008年01月16日


大阪と名古屋の上映に顔出しがてら、帰省してまして。
で、せっかくだから、先行上映の『実録・連合赤軍』を観ました。

う〜む、圧倒的!
映画館を出てからも、その劇が描いた事実の重みに、頭を占拠され続けました。
久し振りに、多くの人が観るべき邦画に出会えたと言えましょう。
そして確実に、2008年の代表作に数えられる映画になるはずです。
若松孝ニ、健在なり!

が、素晴らしい作品だからこそ辛らつな思いも過ぎりました。
これが突出した作品に見えてしまう今の邦画の惨状ってなんなんだ?

ま、自分を棚に上げた発言ですが。




2008年01月08日


体調がすぐれないせいか、気分も暗いのですが、
なんと急遽、東京での追加上映が決まりました!
吉祥寺のバウスシアターで、来週末1月19(土)から二週間です。
見逃した方や、また見てもいいなと思ってくださる方、ぜひ足をお運び下さい。

今週末から、大阪と名古屋でも上映が始まります。
舞台挨拶やイベントもあるし、それまでには元気になっていたいなあ。

映写チェックの件で名古屋シネマテークに電話しまして。
支配人の平野さんに、まあ新年でもありますから、「あ、明けましてお‥」と言いかけましたら、
優しい声で、「‥うん、ご苦労さま」と、次の句をさえぎられました。

なぜか、ほっとしました。




2008年01月01日


更新せぬまま、年が明けてしまいました。
すいません。

ノロだかなんだか分かりませんが、一昨夜から腹部の激痛に倒れてまして。
30晩の忘年会から戻って以来、熱は上がるはなんやかや。
もだえ苦しんでるうちに、行く年来る年。
いやあ、今年一年の結末がこれかよと大晦日に布団の中でしみじみ。
まあ、明けて正月、PCの前に座れるようになったので、めでたいかなと。

旧年中は、大変お世話になりました。
今年もどうぞ宜しくお願いします。












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