熱は下がりませんが、映画を二本も観てきました。 というのも、両方とも、僕にとっては一時も早く観ておかねばならないものでして。
一つ目は、『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』。 ダーガーをはじめて見たのは、1993年の世田谷美術館の「パラレル・ヴィジョン」展。 以来、すべての展覧会に足を運んでいますが、それでも見るたび、新たに思うことはあるわけで。 ああこの刺激を、何か創造にぶつけたいと、じりじりし。 夏に原美の方の御好意で、キヨコ・ラーナーさんとお話したときの興奮までも甦って、焦るわと。
焦燥感に足を乗せて、試写のハシゴ。 ペドロ・コスタの新作、『コロッサル・ユース』です。 パンフにも書きましたが、『ヴァンダの部屋』は、『眠り姫』という大事業を前に、僕に、一人でも映画を撮る勇気と衝動を与えてくれた作品でして。 今回も心して、スクリーンに向き合いました。 で、思いました。 やはり映画は、窓なんだな、と。
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